【ダイバシティー推進】「自分らしさ」を受け入れることの大切さ

2022-10-10


"出る釘は打たれる"


人と違うということは懸念されがちです。


でも、人と違うということは良いことなのです。


私の子供たちは、イタリア人、イギリス人、アフリカ系アメリカ人、日本人、4つの人種血が混ざっています。私もハーフとして育った経験から、自分がどの文化・国・グループに当てはまるのかわからず、戸惑いながら育ちました。1つではなく、2つでもなく、4つの人種の混ざっている私の子供たちは、日本でも田舎生活をどのように送っているのか、人と違うということがどれだけ辛いか、想像することしかできません。


この背景から、私は、高知県で、教職員、親、自治体、そして子どもたちに、全ての人が持っている「無意識」とは何かを伝えようと思いました。私たちは皆、「無意識」をもっています。動物の本能です。私たちは学習し、脳にデータを蓄積することで、危険に対して衝動的に反応しています。無意識のバイアスはそこから生じているのです。 一生の間に、見たり、聞いたり、嗅いだり、味わったり、経験したことを脳に記憶していきます。例えば、脂ののった和牛を口に入れると、口の中がおいしい味で爆発します。そうすると、次に和牛に似たものを見たときに、「和牛」と「そうでない牛肉」に対してのバイアスがかかるのです。


子供の脳はまだ発達途上で、大人が持っているようなバイアスはまだ作られていません。


10月8日、高知県大豊学園の保護者、教職員、そして小中学生に「無意識の思い込み(アンコンシャスバイアス)」の授業をお届けして来ました。
みなとても熱心に聞いてくれ、すぐに概念を理解し、恥ずかしがらずに発言し、自分の体験からたくさんの例を出してくれました。


高知県男女共同参画課とともに、このようなセミナーを嶺北地域で3回開催し、「自分らしさ」を受け入れることの大切さを皆さんにお伝えしていきたいと思います。


高知新聞に取り上げてもらいました。

気付こう無意識の偏見 高知県大豊町の大豊学園で生徒40人学ぶ